第4回:文章を書く仕事はAIに奪われるのか

64歳からのAI挑戦記
第4回:文章を書く仕事はAIに奪われるのか

(株)P-アライブの代表を務めます飯田です。

ChatGPTを初めて使った日のことを、今でもよく覚えています。

画面に表示された文章を見た瞬間、私は素直に驚きました。

「すごい時代になったな」

そう思う一方で、別の感情も湧いてきました。

「これは、自分の仕事に関係してくるかもしれない」

私は長年、文章を書く仕事に携わってきました。

事業計画書、提案書、ホームページ原稿、ブログ記事、セールスコピー。

文章を書くことは、私にとって仕事であり、生きがいでもあります。

だからこそ、AIが自然な文章を書き始めたと知った時、不安がなかったと言えば嘘になります。

「ライターの仕事はなくなる」

「文章はAIが書く時代になる」

そんな言葉も数多く目にしました。

では、本当に文章を書く仕事はAIに奪われるのでしょうか。

今日は、64歳でAIを学び始めた私自身の経験から感じていることを書いてみたいと思います。

AIは想像以上に優秀だった

まず正直に言えば、AIは私の想像以上に優秀でした。

タイトルを考える。

文章の構成を作る。

キャッチコピーを提案する。

記事の下書きを作る。

これらは本当に短時間でできます。

私自身も今では毎日のようにChatGPTを使っています。

もしAIがなかったら、もっと時間がかかっていた仕事もたくさんあります。

ですから、

「AIは大したことがない」

と言うつもりはありません。

むしろ逆です。

これから多くの仕事のやり方を変えていく存在だと思っています。

しかし、使えば使うほど気づくこともありました。

AIは文章を書ける。でも人生は書けない

ある日、私はChatGPTにこんな質問をしてみました。

「64歳で新しいことに挑戦する不安について書いてください」

返ってきた文章は、よくまとまっていました。

読みやすく、内容もそれらしい。

しかし読み終わった時、どこか物足りなさを感じたのです。

なぜだろう。

そう考えていて気づきました。

そこには「人生」がなかったのです。

私自身、64歳でAIを学び始めました。

最初は本当に不安でした。

若い人たちの話についていけるだろうか。

新しい技術を理解できるだろうか。

そんな気持ちがありました。

しかし実際に触れてみると、新しい世界が開けていくような楽しさもありました。

こうした感情は、私自身が体験したものです。

AIは説明することはできます。

しかし、体験することはできません。

私はここに、人間の文章の価値があるように思うのです。

読者が読みたいのは情報だけではない

最近、インターネットにはAIで作られた文章が増えています。

情報量も豊富です。

読みやすく整理されています。

しかし、不思議なことがあります。

読んだ直後は理解できても、数日後には内容を忘れてしまうのです。

一方で、

誰かの失敗談。

挑戦した話。

人生の転機。

そんな文章は、長く記憶に残ることがあります。

なぜでしょうか。

そこには「人」がいるからだと思います。

私はライターとして長年仕事をしてきましたが、読者が本当に共感するのは、知識だけではありません。

その人の経験や想いです。

だからこそ、AI時代になっても、人間が書く意味はなくならないのではないかと思っています。

AI時代だからこそ、人間らしさが価値になる

私は最近、少し面白いことを感じています。

AIが進化するほど、人間らしさの価値が高まるのではないかということです。

昔は、

「正確な情報を書く」

ことが重要でした。

もちろん今も大切です。

しかし今はAIがその部分を補ってくれます。

だからこそ、

何を感じたのか。

なぜ挑戦したのか。

何に悩んだのか。

そうした部分に価値が移っていくような気がしています。

私は65歳になった今でも、新しいことを学んでいます。

正直、若い頃のようにはいきません。

覚えるのにも時間がかかります。

それでも挑戦を続けています。

その姿そのものが、誰かの励みになるかもしれない。

最近はそう思うようになりました。

AIはライバルではなく相棒かもしれない

以前の私は、

AIと人間は競争するものだと思っていました。

しかし今は少し違います。

AIはライバルではなく、相棒に近い存在かもしれません。

アイデアを出してくれる。

整理してくれる。

視点を広げてくれる。

しかし最後に、

「何を伝えたいのか」

を決めるのは人間です。

そしてその人らしさを文章に込めるのも、人間です。

私はライターとして、そこに希望を感じています。

まとめ

文章を書く仕事はAIに奪われるのでしょうか。

私の答えは、

「一部は変わる。しかし、本質は残る」

です。

AIによって文章作成の効率は大きく上がるでしょう。

しかし、人の経験や人生そのものはAIには作れません。

だから私は、AIを恐れるよりも使いこなしたいと思っています。

64歳でAIを学び始めた私が言えることがあります。

未来は、思っているより面白い。

そして文章を書く仕事もまた、AIによって終わるのではなく、新しい形へ進化していくのだと思います。